んーーんむ。家で飼っているインコが大きな声を上げて倒れた。もう長く無い。
1時間ほど前に母屋の母親から電話がきて、慌てて母屋に向かうと、インコは母親の手の中でぐったりとしていた。
突然大きな鳴き声を上げ、両の羽根を大きく広げ力なくばたばたとさせたそうだ。
それから今まで約一時間見守っていたが、小安状態になったようだ。
現在、鳥カゴにヒーターを入れ、毛布を掛けて安静にさせている。
もうまともに歩くことも出来ないが、何とか自力で立っている。
恐らく今日、明日が山ではないだろうか……。
母親はしばらく前から、インコを飼うのはこれで最期にするといっている。
母親の前では言わないが、私はインコを飼った方が良いと思っている。
母親は前のインコのときもそう宣言し、しばらく我が家にインコは居なかった。
だが、我が家の雰囲気はどん底に落ち込んでしまった。
母親がぐったりと肩を落とす姿を頻繁に眼にするようになり、すっかり気力を無くしてしまったのだ。
3ヶ月を過ぎた頃、余りの落ち込みように我々子供達からインコを飼ってはどうかと説得した。
その時来たのが今のインコである。
最初は飼うのを嫌がっていた母親も、新しいインコが来てその世話に明け暮れるようになると立ち直ってきた。
それから訳8年。今その命は消えようとしている。
インコが居なくなる悲しみと、母親のメンタル面、両方が心にのしかかる。
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