私が自分で珈琲を淹れるようになったのは19歳の時だった。1年浪人の後大学に潜り込み、大喜びの私はちょっと背伸びしたかったのだ。近所にあった珈琲屋いけだ。それまでインスタントしか飲んでいなかった私はあっという間に魅力に惹かれ、道具を揃え、オリジナルブレンドを作って悦に入った。
あれから二十数年が過ぎた。今でも珈琲はいけださんから取り寄せている。ずいぶん長い付き合いになったものである。
さて、最近私は珈琲を一度に沢山淹れて冷蔵庫に置き、必要に応じてアイスで飲んだりレンジで温めたりしている。先日まで昔買ったKalita102-CUを使っていた。2-4杯淹れるドリッパーに粉を多めに入れ、お湯も多めに注ぎ、1L程作ってたのだが、どーも面倒くさい。何せ私はマグカップで風情も無くごくごくと飲むので直ぐ無くなるのだ。その度にまとめて淹れるのが面倒になってきていた。
先日珈琲の貯蔵容器が壊れたのを良い機会にして、ドリッパーも変えることにした。104-KPである。これだと最大12杯淹れられる。1杯140ccが標準なので12杯で1680cc。それにお湯と氷を多めにして2L程にしている。
一度に沢山入れる事で、ドリッパーでの粉の振る舞いが安定したのか、以前より良い味が出るようになった。良いことで有る。